CIVIC TYPE R-GTはこのレースで最後を迎える。有終の美を飾れるように結果にこだわって戦っていきたい。
午前のセッションは15番手で順位は良く無かったが、ドライバー達のフィーリングは良かったようだ。チームにネガティブな雰囲気は無い。

Q1は野尻智紀選手がアタック。午前と気温が変わってしまい、タイヤとのマッチングが気になるが、野尻選手は8番手でQ1通過。午前の順位を忘れさせるようなアタックだった。

Q2は松下信治選手。ここで少しでも上のポジションを確保し、表彰台を狙えるポジションをゲットしたかったが、Q1と同じ8位でQ2を終えた。
しかし、悲観する雰囲気はなく、ドライバー、チームとも、決勝は表彰台を狙う準備をしている。
「午前は調子悪かったけど、何とか予選までに車を仕上げてくれて、8番手に食い込んでくれました。朝のパフォーマンスから考えると、Q2まで行って8番手はよく頑張ったと思います。明日はカッコイイ追い上げを見せたいですね」
「やれる事はやりました。午前も悪くは無かったのですが、トップを狙えるスピードに持って行くのは難しかったです。しかし、Q2まで行けたので、明日に向けては非常にポジティブな気持ちです。表彰台を狙って行きたいですね」
「Q1を通って、ノブにつなぐ事が出来たので、そこは自分の仕事が出来たと思っています。ノブも頑張ってくれて悪く無いグリッドだと思うのと、レースペースも手応えがあるテストが今日出来たので、明日は強いレースをして表彰台を目指して最終戦を締めくくりたいと思います」
「トップ争いをする戦力は無かったと思うんですけど、ここ数戦の中では車の仕上がりも良かったので、良いパフォーマンスを発揮出来たと思っています。明日に向けては凄く良いポジションからのスタートなので、何とか表彰台を持ち帰りたいと思っています」
前半戦はノーポイントだったが、後半戦は2戦連続ポールポジションを獲得、第7戦では表彰台を獲得するなど、尻上がりでパフォーマンスを上げてきた#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT。
今回は全車ノーウェイトで、その実力が試される機会を得た。
午前のセッションは8番手で、決して良いポジションとは言えないが、車のバランス、ドライバーのフィーリングは良く、チームはポジティブな雰囲気だ。

Q1に挑んだのは大津弘樹選手。大津選手は車のバランスが多少悪くても車が持っているポテンシャルを最大限に引き出し、Q1を突破してくれる高い信頼性がある。
そんな期待を裏切らず、9番手でQ2の佐藤蓮選手につないでくれた。

Q2は路面のコンディションの変化もあり、車を上手く合わせる事が出来なかったが、何とか9番手のタイムを出す事に成功した。
後半戦は徐々に結果が出せているので、最終戦は第7戦以上の結果を出して、今シーズンを締めくくりたい。
「16号車は後半戦から調子が上がってきたけど、ウェイトが多い車もあった中での結果。今回は全車ノーウェイトなので、実力を試されるレースになる。予選は決して良い結果ではないけど、前半戦の結果を考慮すれば、悪く無いポジションだと思っている。前回のレースのように追い上げて、この16号車の本来の速さをしっかりと見せつけたいね」
「2戦連続ポールポジションを獲得したから期待が大きかったのですが、コンディション変化に上手く対応できなかったのが一番の原因。蓮には可哀想な思いをさせてしまった。9番手と言っても前回のレースのように後方から上位に食い込む事が出来たので、諦めずにしっかりと最後まで戦います」
「ロングランでは非常に良かったので、前回のレースみたいに巻き返せるように頑張りたいですね。こちらも表彰台を狙って行きます」
「ギリギリではありましたが、無事にQ1を通過出来ました。Q2に向けて色々と考えて挑んだのですが、思った以上にタイム差が広がってしまいました。コンディションに合わせる事が出来なかったのですが、フィーリングは継続して良いのですが、ノーウェイトの難しさを感じました。8号車はロングが良さそうなので、そこを参考にしながら明日に備えたいです」
「今回の予選は苦戦してしまいました。しかし、Q2へ行けましたし、オートポリスも追い上げる事が出来ましたし、シビックも追い上げる力はあると思うので、明日も全力で頑張りたいと思います」
秋晴れのレース観戦日和で決勝の朝を迎えた。我々はチャンピオンを獲得する可能性は無くなったが、CIVIC TYPE R-GT最後のレースで最高の結果を残せるように戦って行きたい。
スタートドライバーは松下信治選手。パレードラップ、フォーメーションラップの後にスタートが切られた。
松下選手は上手くスタートを決め、7番手にポジションを上げるが次の周にはチームメイトに抜かれ、8番手で走行。そのまま周回を重ねるが、8周目に差し掛かる直前に300クラス車両同士が接触、コースアウト。FCYが導入される。翌周にはリスタートが切られ、松下選手はタイミングを合わせ、ひとつポジションを上げる。ここでチームメイトと軽く接触してしまう。

その後は順位の変動はなく、22周目にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。14番手でコースに復帰。
30周を終えた時点でルーティンのピットインを行っていない車両は1台で、見た目の順位は8番手。
35周目にひとつポジションを落としてしまい順位は9番手。
37周目に全車ルーティンのピットインを終え、8番手を走行。6台で激しい7番手争いが繰り広げられていたが、ヘアピンでひとつポジションを落としてしまい9番手。44周目の4コーナーではじき出されてしまうが、順位を落とさずに走行を続けた。

50周目のバックストレートエンドで前の2台が接触し、スピードが落ちたタイミングで8番手までポジションアップ。
53周目の4コーナーで1台抜き7番手。前後との差が開いたので、燃料の残量を考慮し、燃費走行に入った。
そのまま順位は変わらず7位でレースを終えた。その後、車検で2位の車両が失格になり、6位でポイントを獲得した。
今季も応援ありがとうございました。来季も宜しくお願いします。
「燃費を考えなければならないレースになってしまったのはフラストレーションが溜まったね。思いっきり戦えるようなレース運びにしたかった。今年は燃費に悩まされる年だったけど、来年はそのような要素は減ると考えているので、トラブルやアクシデントに巻き込まれないような強いレースが出来れば望んでいる結果になると思っている。来年に向けて今から準備していきます。今年も応援して下さったファンの方々、ご支援下さった方々に感謝します。ありがとうございました。来年も宜しくお願いします」
「表彰台を狙える手応えがあっただけにこの結果は悔しい。燃費を考えなくてはならなかったので、前の車を攻略する手数が減ってしまった。ドライバーには申し訳ないと思っている。燃費を考えずに思いっきり戦えるレースをしたかったね。どんな時でも応援して下さったファンの方々に感謝します。皆さまの応援が自分達の気持ちを強くしてくれます。来年も宜しくお願いします」
「CIVIC TYPE R-GT最後のレースだったんですけど、車も悪く無かったし、ピット作業も給油も相乗効果があって良かったのですが、前の車に抑えられてしまいました。戦略的にもうちょっと考えなければならないところがありました。来年に向けて頑張りたいと思います。今年も1年ご支援下さいましてありがとうございました」
「凄く激しいレースの中で、燃費、燃料給油も削っていたので燃料も使えず、その中でも何とかリカバリーして集団を抜け出せたのは良かったのですが、来年に向けてドライバーとしても見直すべきところもあるので、また出直します。1年間応援ありがとうございました」
「ボクのスティントで前の車のペースが上がらなくて、フタをされたカタチだったのですが、その間に燃費をセーブして、その代わりにセカンドスティントで少し前に出るという作戦を取ったのですが、また前にいた車に先に行かれてしまいました。野尻選手は波乱の中で上手く車を持って帰ってきてくれて、6位だったので出来る事はやり切ったと思います。1年間ご支援、応援してくれた皆さまに感謝します。ありがとうございました」
今季最後のレースは前回の3位を上回る結果で締めくくりたい。特に、このレースで最後となるCIVIC TYPE R-GTに花を添えられるレースにしたい。
スタートドライバーは大津弘樹選手。スタートで大津選手はひとつポジションを上げ、8番手で1周目のストレートを通過。次の周にチームメイトの8号車を抜いてポジションは7番手。そのまま周回を重ねるが、8周目に差し掛かる直前に300クラス車両同士が接触、コースアウト。FCYが導入される。翌周にはリスタートが切られたが、この後、8号車と接触してしまう。これが影響で車のバランスが崩れてしまい、ブレーキング時に真っ直ぐ止まらない症状が出てしまった。

大津選手は10周目に無線で不調を訴えてきた。接触の影響で車のリアが安定しないようだ。ラップタイムの落ち込みは無かったが、コントロールが難しかったのか、12周目にはひとつポジションを落としてしまう。
接近戦を繰り広げていたが、23周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に交代。14番手でコースに復帰。
30周を終えた時点でルーティンのピットインを行っていない車両は1台で、見た目の順位は10番手。
34周目の1コーナーでひとつポジションを落としてしまい、この時点で11番手。35周目にはピットから燃費走行の指示が出た。
37周目に全車のルーティンのピットインが終わり、入賞圏内の10番手にポジションアップ。しかし、燃費走行が続いており、40周目にポジションをひとつ落としてしまう。44周目には更に12番手まで順位を落としてしまう。 47周目に1台を抜いて11番手。

50周目のバックストレートエンドで前の2台が接触し、スピードが落ちたタイミングで9番手までポジションアップ。
54周目の3コーナー手前のストレートで他車に追突されてしまう。走行は続行出来て、ダメージも少なかった。
その後は、8番手争いが激化。テールトゥーノーズで接戦が続いたが、最後まで順位は変わらず、9位でレースを終えた。その後、2位の車両が失格になり、最終的には8位でレースを終えた。
今シーズンも16号車を応援して下さいましてありがとうございました。
来季に向けて今から準備を進めて行きたい。
「シーズン通してこの車は速さがあったのだけど、なかなか結果につながらなかったね。今日はポイントが獲れたけど、接触しなければもっと上位に食い込めたので、こういったちょっとしたアクシデントに遭わないようなレース運びが大切になってくる。来年はこういったミスを無くして行きたいね。そうすれば自ずと結果がついてくると思っている。今年も応援して下さったファンの方々、ご支援くださいました皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。来年こそチャンピオン争いが出来るように準備していきます」
「序盤の8との接触が響いてしまったね。良いペースで走れそうだったけど、これもレース。しかし、16号車はシーズン後半戦で本来の速さを発揮出来たので、もっと早い段階でこの力を出せていれば、チャンピオン争いに加われたと思っています。来年は序盤からしっかりとポイントを重ねていけるレースにしたいね
今年も応援ありがとうございました。結果が出ていない時でも支えてくれたファンの方々、協賛各社には感謝しかありません。来年、結果を出して期待に応えられるように頑張ります」
「車は凄く良かったのですが、最初のFCYの時に8号車と接触してしまい、左のリアに違和感が出てしまい、ブレーキの時もまっすぐ止まらない症状が出てしまいました。そんな状況でも蓮は最後までしっかり走ってくれました。今季前半戦はノーポイントで苦戦しましたが、後半戦は前戦でポイントを獲得し、ランキングも少し上げる事が出来たのは良かったのですが、もう少し早いタイミングで調子を上げる事が出来ていればチャンピオン争いも出来ていたかも知れないので、来年に向けて今から準備したいと思います。
今年も応援して下さいましてありがとうございました」
「ペースは良くて走り出しから抜いてどんどんペースを上げて行こうと思いましたが、8号車と接触してしまい、バランスが悪くなってしまいました。そこからペースを上げられなくなってしまい、蓮に代わってからも思うようにペースを上げる事が出来ず、悔しい結果となってしまいました。今年も1年間ありがとうございました。CIVIC TYPE R-GT最後のレースで、もっと良い結果を残したかったのですが、この経験を来年に生かせるように頑張りたいと思います」
「車のバランスは凄く良かったのですが、序盤に8号車と接触してしまい、そこで車のバランスが崩れてしまいました。後半、何とか耐えて走っていましたが、他車に追突されてしまい満身創痍の状況で走っていたのですが、何とかポイント圏内でフィニッシュする事が出来ました。来年はまだ決まっていませんが、来年に生かせるように頑張りたいと思います。今年も1年間ありがとうございました。来年も宜しくお願いします」
鈴木亜久里監督のコメント
「午前のフリー走行のポジションは最下位だったけど、悲観する内容では無かったので、この結果は気にしていないし、Q1も通過出来た。もっと言えば、決勝へ向けた車の仕上がりはとても良いので、トラブルに巻き込まれないように、ペナルティを受けないように最後までしっかり走り切りたいね。そうすれば良い結果で締めくくれると思っている」